2006年6月号  世界はウマイ!/あらけん
 

 ワシは食べることが大好き。旅の楽しみは食べ物、と断言してもいいくらいだ。その食いしん坊のワシが世界のあちこちで食べたものの中で、特にうまかったベスト3を発表しよう。

★第1位 インジェラ(エチオピア)

 エチオピアってところは独特なのである。他の国と何から何まで違っている。顔もお隣のスーダン、ケニアと違ってアラブ系の血が入っているから、みんなボブ・マリィーみたいで鼻筋が通っているし、スタイルもよくてカッコイイ。女性の美人率の高さもアフリカ屈指だとワシは思っている。

 それから、西暦は世界共通かと思っていたけど、この国では通用しなくてびっくりした。エチオピア正教の暦を使っているから、クリスマスも12月25日じゃなくて1月7日なんだとよ。言葉もアムハラ語で、ミミズがのた打ち回ったような文字だからまったく読めない。それでも数字だけは覚えたね、ワシ。そうしないとすぐにぼられるからだ。

 ようやく本題だ。エチオピアでは食い物もやっぱり変わっていて、主食はインジェラという大きなクレープみたいなやつ。これがワシのナンバー1。エチオピアにしかない食べ物で、何かの穀物を醗酵させて焼いているから、味はちょっと酸っぱくてクセがある。そのインジェラをお盆に敷き、その上に野菜とか肉とかのグチャグチャした具が乗っている。インジェラをちぎってその具をはさんで食べるのだ。これはウマイ!

←インジェラ


★第2位 南インド大衆定食(インド)

 インドというのはいろんなものが凝縮されていて、いろんな文化が集まっていて、国というより大陸みたいなもんだね。ワシはインドが大好きで計4回、トータル1年半くらい旅したけれど、何度行っても新しい発見があって楽しい。

 食い物もいろいろあってワシはどれもうまいと思うけれど、特に好きなのは、南インドのバナナの葉っぱに乗っているカレー(ミールス)。これはウマイ! もちろん右手を使って食うのが礼儀ってもんだ。

←南インド大衆定食


★第3位 シャワルマ(シリア)

 ワシ、イスラムの国はあんまし好きじゃない。女性がほっかむりしていたり、酒が飲めなかったりするからだ。でも、食べ物はけっこう気に入っている。一番は「シャワルマ」だ。

 大きな羊の肉をグルグル回しながら焼いて表面を削ぎ落とし、薄いチャパティみたいなものに巻いたもので、イスラム圏ではポピュラーなファストフード。アゼルバイジャンやトルコ、エジプト、ギリシャにも似たようなものがあったけど、シリアのものが一番うまかった。うまさの秘訣は、最後にグルグル回る肉の塊に押し付け肉汁を染み込ませて、ちょこっと鉄板で焼いてくれること。皮がパリッとして中身がジューシー、これはウマイ!

←シャワルマ


  ほかにメキシコのタコス、イタリアはナポリのピッツア、グルジアのサリャーンカ、マダガスカルの春巻、ペルーのセビーチェ、カザフスタンのラグマン、タンザニアはザンジバルのタコ汁、ハンガリーのグヤーシュもうまかったな。カメルーンのぶっかけ飯だってまずくなかったぞい。

←ぶっかけ飯
 

  でも一番うまかったのは、南アフリカ・ケープタウンの日本料理店「富士山」で食った寿司かもね。

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