2006年11月号 二人三脚 / 水島治と安子(共に64歳)

 妻とオートバイ2人乗りによる北米・南米大陸縦走の旅。災難に遭い厳しいことも多かったが、実におもしろい旅であった。
 「今度は一緒に行く」
 と出発前に妻が言ったときは、
「私がユーラシア大陸横断とオーストラリア大陸一周をした時の、留守番をしたつまらなさから言ってるんだろう。まあ、カナダのロッキーを越えた辺り、もしくはアメリカのロス辺りで帰ると言い出すのでは、、、、」
 と思っていた。
 それが、、、最後まで妻はついてきた。"約1年7ヶ月もかかってしまった" が、何と2人でカナダの極北から大陸最南端のウシュアイアまで大陸を縦走してしまった。

Patagonia / Argentina
パタゴニア〜強風を避けるため朝4時に起きて、サンライズを見ながらの走行!感激!!

 1人とタンデムとでは旅の仕方が違う。1人だと、おそらく当初計画していなかったボリビア・サンタクルスからブラジル・キハロへ抜けてのパンタナール湿原行き、そしてキューバ、ガラパゴス、マナウスからのアマゾン探索などへは行っていなかったと思うし、すでに"アフリカ行"へと旅立っていたであろう。

 妻との旅では、間違いなく"時間と期間"を要す。妻が、ヒトのことを余り気にしない性格ということもあり、旅の途中で友達になった人のところへ泊めてもらいに行ったりしたし、また南米にある日本人宿では、多くのチャレンジャーな若者とも友達になり親交を深めることが出来た。

 そしてまた、ちょっとした子供の仕草、食べ物とその食べ方などから、
「日本と違う」
 などと安子がつぶやくものだから、自分が思っている "文化の進歩だけが、人を幸せにするということではないのでは? " という疑問が、確信に近いものに変わっていった。特に南米 の大半の国々では、貧しいが「今を生きる」という基本的なことが、現代でも色あせることなくエネルギッシュに渦巻いているということを、強く感じた。

 妻安子、帰国してまもなく旅の無理がたたってか? 静脈瘤が破裂して右足の付け根から足首までの静脈を抜き取る手術をした。
「今回のアフリカ行きは止めたら」
 と言っても、
「絶対に行く」
 と言って聞かない。それなら出発が遅れることになるが、急ぐ旅でもなく、ましてや自分達の人生。それでいいのだ。

 子供や友達の支えをもらって、これからもお互い体力の続く限り、好奇心のある限り、アフリカ縦走と子供時代からいだいていた"5大陸一周行の夢"達成を、二人三脚で実現したいと思っている。
総走行距離 : 66,343q
要した日数 : 568日(約1年7ヶ月)  長く掛かってしまった旅 乾杯 乾杯!!
★水島治さんと安子さんのプロフィール
勤めを終えた。待ちに待っていた、子供の頃に描いていた"世界を歩く"夢の実現ができる。語学を勉強してすぐに旅立とう! と、旅の心得を聞くためにバイクで世界をまわっている松尾清晴さんに会った。「今から語学などを勉強しても、もう遅い。旅に出る前に死ぬのがおちじゃないの?」との指摘。もっともだ!! すぐに発つことを決意。これが"チャレンジ" "発見" "感動" 旅の始まり。

★南米で作ったブログ
http://ameblo.jp/boukenmizu/
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