第9回WTN-Jお話会


「バイクで旅した大日本帝国」

日程:2005年6月26日
場所:東京都目黒区民センター
話し手:西牟田 靖氏
参加者:25名
報告者:長倉 寛
写真:もんがぁ〜さとみ

 世界50カ国をまわったという西牟田さんですが、今回のお話会は、「バイクで旅した大日本帝国」と題して、日本が過去に統治していた国々をめぐる、歴史の足跡をたどる旅のお話です。

 この、「大日本帝国」をめぐる旅は、ひょんなきっかけからだったといいます。

 30歳を前に人生に思い悩んだ西牟田さんは、50ccのスーパーカブを駆って放浪の旅へ・・2000年の冬のこと、北海道を3ヶ月かけて1周し日本最北端の宗谷岬で、霞の向こうに見えないサハリンに思いをはせたとのことです。

 冬のバイク北海道といい、サハリンといい、凡人にはあまり行って見ようとは思わないことだと思うのですが、その年の夏、裏技であるビジネスビザを取って、稚内からバイクと共に船でサハリンへと向かう。なんでも、ロシアは観光ビザを取るときは予定を立てて、宿も全て予約して申請しないといけないらしいのですが、ビジネスビザの場合は、予定を組まずに自由に行動できるらしい。(ビジネスってジャーナリストかなんかなのかな?)

 サハリン縦断の旅は、パンクあり転倒ありの結構ハードな旅だったらしいのですが、そのサハリンで、今も残る日本領土時代の神社の鳥居を見て感銘を受け、他の旧日本領土はどうなっているのだろうか?という興味が、その後につづく「大日本帝国」をめぐる旅のきっかけになったと言います。

 つづいて、日本を南下し、石垣島から台湾にバイクを持ち込もうとしたが叶わず、台湾はレンタルスクーターで1周を果たす。

 韓国では、韓国人竹島(独島)ツアーに参加、北朝鮮では添乗員付きツアーに参加、旧満州、ミクロネシアなどにも足をのばしています。いずれの地にも残る日本の足跡や、今の時代に残る反日・親日の感情の話など、いずれも興味深いお話でした。

 私など、戦争を知らない世代にとっては、海外まで「大日本帝国」が広がっていたということはあまり意識していませんでしたが、海外に点在する日本固有の建造物の写真を見ると、なるほど大日本帝国は存在していたのだと気づかされました。

 植民地時代に整備された橋など、今も変わらず使用されている一方、現地の人に破壊された日本の史跡もあり、やはりリアルな歴史がそこには横たわっているのだな〜と感じました。

 興味のある人はぜひ、西牟田さんの著書“僕の見た「大日本帝国」”を買って読んで下さい。

(西牟田さんのHP:http://www.koide.net/~nishimuta/tm/