第12回WTN-Jお話会

『 世界一周女一人旅 』

日程: 2006 年 6 月 24 日(土)
場所:田道(でんどう)ふれあい館
話し手: 浦野由紀子さん
参加者: 約50名
報告者:バシシ
写真: 古山隆行
(浦野さんが自分のお土産にと集めた各国のピンバッジ)
 
  一昔前まで女性の一人旅はなかなか難しく、例えば旅館では女性一人の宿泊は断られていたなどと聞きます。しかし、そんな時代は既に昔話。今や日本国内のみならず多くの女性が海外旅行を楽しんでいる今日この頃。女性一人で世界一周するバックパッカーも珍しく無くなっていますが、それでも 女性がオートバイで一人旅と言うのは極端に少ないケースと思います。

  そもそも旅に出る以前、女性がオートバイに乗ろうと思う時点で両親が反対する事も多く、今回の講演者である浦野さんも同様、オートバイの免許では両親の反対にあったそうです。 そこで諦めたら今回の旅も無かったのでしょうが、そこはこっそりと免許を取得してバイクデビュー。 その後はライダーの多くが経験する事故で骨折をするものの、保険成金(?)を利用してオーストラリアへ。 ワーキングホリデーを利用して海外ツーリングデビューを果たしました。

  そんなオーストラリアから帰国する前、東南アジアをバックパッカーで回っている最中、今回の旅を後押しする 出来事が。スイスからシンガポールまでバイクで走ってきたライダーと出会い、旅の話を色々と聞けた事です。 そして、バイクで陸路を走り、ヨーロッパへ向かえることに気が付きます。帰国してから資金を作り、いよいよ2002年から旅がスタートとなりました。

  スタートのカナダから北米(3ヶ月)、南米(8ヶ月)、ヨーロッパ(1年以上)、西アフリカ(3ヶ月)、 ヨーロッパへ戻ってからはロシア(3ヶ月)、韓国と巡る3年3ヶ月、1191日、13万5千kmを走破しての 世界一周ツーリング。その旅の詳細は表データやグラフデータで表わされ、今の仕事柄などを反映している様な感じがしました。従来のWTNJお話会とは一味違う、ビジネスミーティングでのプレゼンテーションな雰囲気を感じ取たのは自分だけでしょうか?皆さん、真剣にメモを走らせていました。

  そんな旅のデータで興味深いのは、500日(その内164日が野宿)にも及ぶキャンプ生活がメインであったこと。スタート当初は治安などの心配でキャンプは少なかったそうですが、知人のアドバイスや旅に慣れて来た事、そして50kg近い荷物を宿の部屋へ運ぶ労力と資金節約の為、自然とキャンプが増えていったそうです。確かに、宿にチェックインする際、バイクから部屋へ自分の荷物を運ぶのは面倒な作業です。しかし、女性にとって この作業は、面倒と言うよりも大変なものであることに気が付かされました。今後、女性で旅に出かける方のみ ならず、夫婦やカップルで出かける方々にも要チェックですね。この点を抑えておけば、 相方からの視線もグンと良くなり、見直されること間違い無いことでしょう。

  また、海外に出かけることで誰もが不安に感じるポイントを浦野さんは予め用意し、一つ一つ説明していました。 コミュニケーションに関しては、言葉以外(ノンバーバル)の部分、例えば身振りや手振り、表情なども重要であることを。危険に関しては女性も男性も差はなく、日本にいても海外にいてもそれほど変わらないこと。逆に、人ごみの中にバックパックを背負って旅をすることの方が難しいケースも紹介していました。

  女性ならではの視点、苦労、様々なことを紹介しつつ、これから旅立つ人の後押しを男女に関わらず、 確りと後押しする2時間の講演でした。
   
会場は目黒の田道ふれあい館。
話し手と聞き手の距離も近
旅のデータを円グラフでわかりやすく発表
写真の1コマ。キャンプでの自炊の様子