第13回WTN-Jお話会

『 仕事と旅は両立するか? 』

日程: 2006 年 10 月 29 日(日)
場所:田道(でんどう)ふれあい館
話し手: 伊藤天興さん
参加者: 32名
報告者: 藤原かんいち
写真: ミミーゴ
 

 13 回目となる WTN-J 恒例「お話会」。今回の話し手伊藤天興さんはこれまでのなかで最も若い 25 歳!伊藤さんがバイクでユーラシア&アフリカ大陸を走ろうと思ったきっかけのひとつはインターネット。WTN-J のスタッフでもある永原氏や石橋氏のホームページに影響を受けたという。ひと昔前は、旅行記やバイク雑誌の記事が海外ツーリングに出るきっかけだったが、最近はインターネットがその役割を果たしているようだ。

 さて、会場に集まった人たちは若者から年配者まで年齢層も広い上、女性の姿も多くバラエティ。和気藹々とした和やかな雰囲気の中スタートした。最初は「こんな風に人前で話すのは初めてなので、緊張しますね…」と頭を掻く伊藤さん。体は大きいけれど、意外と照れ屋な面もあるらしい。話し始めこそ表情が固かったが、すぐにその場の雰囲気に慣れ、たくさんの写真と一緒に奇想天外なエピソードがポンポン飛び出していった。

  体験談を聞いていると、伊藤さんが地元の人たちとの出会いを大切にしているのが伝わってくる。なかでも印象に残っているのがロシア人との出会い。偶然出会った地元の民家に招かれ、食事をご馳走になったり、一緒にお酒を飲んだり。とても楽しい時間を過ごしたという。こういう体験はその人の人柄が出るもの。これもきっと伊藤さんの穏やかな性格と人懐こい笑顔が運んでくれた、出会いなのだろう。もちろん長い旅なので大変な経験もあった。シベリア横断では生まれて初めての転倒、運転技量のなさを痛感。イランでは要らぬ疑いをかけられ、警察に連行されたこともあった。それでも前向きになれたのは、温かい人々の支えがあったから。旅とは人との出会いなのだと改めて感じた。

  伊藤さんのひとつのテーマは「仕事と旅は両立するか?」というものだった。伊藤さんは昨年(05年)4月某企業に就職が内定、今年(06年)4月に初出社するまでの約 1年間を使ってこの旅を実現させた。そのような事情から旅先から会社の“内定式”や“配属説明会”等に出席するために一時帰国、またアフリカの安宿で簿記の試験勉強をしていたという。“世界ツーリング”と聞くと「日本の生活や仕事を捨て、世界の飛び出す…」的なイメージがあるが、伊藤さんは日本の生活基盤を維持させながら、自分の夢である世界ツーリングも実現させようとしたのだ。そして今年 4月、伊藤さんは社会人の仲間入りを果たした。これは仕事も旅も諦めない、両方実現させたいという強い意思を持った伊藤さんだからこそできたことなのかもしれない。

  このお話会の後、伊藤さんのブログを愛読者していた大学生が世界へ旅立った、という報告が入った。インターネットから派生する旅人の輪はまだまだ広がりそうだ。

※ユーラシア横断&アフリカ縦断の旅を綴った伊藤さんのブログ「イカ京旅日記」
http://ameblo.jp/tenko-africa

※伊藤さんが世界ツーリングで実際に使用したオートバイ(ホンダ XR250 )が、京都のバイクショップ“ SASHU ”に展示されています。興味のある人は是非訪ねてみてください
http://www.sashu.co.jp

   
今回も大勢のお客様にお越しいただきました。
写真と、ユーモアに溢れるキャプションで
話を盛り上げます。
観客からの質問に悩む伊藤さん
2次会も盛り上がりました!