第37回WTN-Jお話会

==「いつの間にか世界一周」==

日時: 2012年 3月31日(土) 14:00-16:00
場所: 大崎第一地域センター・区民集会所
  住所:東京都品川区西五反田3-6-3
話し手: 石倉 京 さん
レポート:アフロあきら さん
写真:WTN-J
参加者: 約20名

 


 貧乏自由人さん(以下、貧氏)との面識は、14年ぐらい前にさかのぼる。
 前世紀のとき、オートバイ雑誌上にて、同じGN125乗りとして名乗りを上げ 当時流行の最先端だった原宿のスターバックスで初めて出会い、カッフィーをしばいた のが10年前。

 そして、私がアフリカツーリング(2008年12月〜09年7月)を終えたとき、貧氏も世界 一周(2009年4月~12月)の最中だった。ケープタウンから日本に帰る途中、シンガポー ルに4日ほど居たのだが、自分が日本に帰国した日に、貧氏がオーストラリアからシン ガポールにやってきたという、1日違いのニアミスになってしまった。

 このままじゃあまりに無念きまわりないので、自分が泊まっていたバックパッカーズに 手紙を書いて貧氏に託しておいたこともありました。

 ヤマハ・ディバージョン900で世界一周をした貧乏自由人氏。
 900cc、合計重量320kgの大型バイクで世界一周するぐらいだから、さぞヒゲの毛むくじ ゃらで、室伏広治のようなごっついムキムキマンか?と思われるかもしれないが、じつ は全くの正反対の見かけで、しかも持ち物は日本製と言う金持ち自由人に見えたおかげ で、モロッコや中米などでは国境の役人たちなどの格好の餌食にされたという。
 だが、ある屋台に寄ったら、そのいでたちが逆に見世物、客寄せになってしまい、その 時の屋台の売上も急増して、店の人から感謝されたという逸話も。

 貧乏自由人の世界一周は、オセアニア、アジア(マレー半島)、ヨーロッパ、モロッコ 、北中米を旅し、「地球の裏側にある2点」に到達した。
 2点到達とは、ニュージーランド・オークランド(S 36.8 E 174.7)とスペイン・モン テコルト(N 36.8 W 5.3)の、陸上で唯一、地球の対極に合わさる対蹠点(地球の真裏)で ある スペイン側にGPSを使って辿り着いたときは、そこは道の中でなかったため入れず、6km ほどミスしながらもオークランドの裏側に到達した。

 ふつうの人から見れば、「だからどうしたの?」と見向きもしないであろう、貧氏だけ の究極の自己満足だが、その数値への到達と、データベースのクエリを使って演算して まで裏側2点の明確な意義を見出すところが、理系人間・コンピューター人間の貧氏ら しいマニアックな発想である。これはバックパッカーなどの旅人というより、北極・南 極点や頂点をめざす極地観測員の発想に近い。

 「ワイルドな野人状態」がデフォルトな放浪系バックパッカーや、オートバイで世界一 周する人は、安宿や野宿をしながら旅し、街や村の中でもくまなく歩いて現地の人に混 じって生活を堪能し、気に入ったところがあれば時間ある限り長期滞在(沈没?)する ような、そういうタイプの人が多いとおもう。

 その点貧氏の哲学・スタイルは「性別に捕われない」ということ。スライドの中に “ 「男は無茶してなんぼ」を、私がやる必要はどこにもない” という、冒険好きな男性諸氏からは賛否両論分かれる挑発的?発言も披露してくれた。
 なので安全性を重視するあまり、オイル交換などの整備もショップに依頼し、先々でい いホテルに泊まり、長期滞在することはせず何度も空輸したりで、かなりの出費になっ ている。
8ヶ月の世界一周の総費用は370万円。(私の125cc世界一周は16ヶ月で169万円)

 よって、「歩くLCC」な自分としては、もっと単車を降りて、行く先々でじっくり街を 歩いたりとか、もっと現地に飛び込めばさらに深い経験ができるのに、もったいない使 い方してるな〜、と思いました。(上から目線でスマン)

 当日は荒天でしたが、そのなかでもこの日のためになんと鹿児島から来た夫婦もいて、 (3月31日ゆえに飛行機の便を取るのも大変だったと言う)そんな貧乏自由人氏の晴れ 舞台でありました。

レポート:アフロあきら さん

※「貧乏自由人」は「石倉 京 」さんのニックネームです

  

石倉 京 さんのブログ: http://blogs.dion.ne.jp/jiyu_jin/
 
  使用バイク: YAMAHA Diversion 900